ご存知の方も多いと思いますが、青汁王子こと三崎優太さん。
青汁をヒットさせ大成功させたお金持ちの人、というイメージが強いかもしれませんが、青汁王子を多くの人が知るに至るまでのブランディングが凄すぎるので、今回は青汁王子・三崎優太さんのことを少しまとめてみました。
青汁王子・三崎優太さんは、北海道札幌で生まれ、高校生時代からアフィリエイトを始め、月収400万円ほどあったそうです。
高校卒業後はどこにも就職せず、高校卒業後、株式会社メディアハーツ(現ファビウス)を起業。
アフィリエイト事業や携帯電話コンテンツの制作などを行っていたそうです。
その後、美容通信販売事業を開始。アフィリエイトの知識と経験で広告を行い順調に売上増。
「すっきりフルーツ青汁」を販売し131億円を上げ増収率ランキング1位となり、「青汁王子」と呼ばれるようになり、メディアへの露出が多くなり有名になっていきました。
三崎優太さん最近の動画では、確かに青汁も売れていただけど、化粧品等が同じくらい売れていたと言っていて、月収1億円もらっていたと話していました。
その後2019年2月12日に1億8千万円を脱税したとして逮捕されました。
この脱税に関しては、修正申告などをさせてくれなかったなど、いろいろ訳ありのような感じですが、保釈金6000万円を支払い保釈されたのち、9月5日に東京地方裁判所は執行猶予4年(求刑懲役2年)の判決を受けました。
年収12億円をもらっていた、若手イケメン社長の逮捕劇。
しかも脱税という、お金関連での逮捕。
誰もが青汁王子・三崎優太さんはもう終わった、と思いました。
そこで三崎優太さんが考えたブランディングが、凄すぎました。
まずお金がなくなったので、焼き鳥屋でバイトを始めました。
これからは、焼き鳥屋さんで修行をして一からやり直したいと思います
最初の勤務で、
いきなりトイレ掃除を命じられ、店長にも怒られ、ブルーな気持ちになりましたが、石にかじりつく覚悟で頑張ります串打ち三年
焼き一生ここから這い上がってみせる! pic.twitter.com/QK9qoSj5Yy
— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) May 24, 2019
接客しているところの様子から、お店の前で声出しする練習など、Twitterに投稿していきます。
初心にかえって一から挨拶の練習
店長に気合を入れ直してもらいました最近、この仕事にやり甲斐を感じる。お客様が喜んでくれるのが本当に嬉しい
海外で焼き鳥屋を経営するという夢がある、この夢を叶えるまでは人生諦めめられない pic.twitter.com/ZkvrElt8hQ
— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) July 24, 2019
そうすると次は、なぜか女装をして声出しを始めます笑
しかしこうしたSNSを上げることにより、店長から謹慎処分を言い渡されてしまいました。
営業中にSNSにアップする動画を撮っていると、店長にバレてしまい、すぐに帰宅するように命じられました
場合によってはクビもありえるということで、今は自宅謹慎を受けて処分を待っています
自身の軽率な行動にとても後悔しています。大変申し訳ありませんでした。
しばらくSNSはおやすみします。 pic.twitter.com/xfEcYtlLdq— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) August 2, 2019
徹底っぷりが、おもしろすぎますね笑
この辺りから、この一連の騒動が『青汁劇場』と呼ばれるようになっていきます。
そしてTwitterには定期的に、脱税に対する不満もツイートします。
ソフトバンクは4200億円の申告漏れ
売上に対して約5%(9.15兆円)で極めて異例、それでも追徴課税なしメディアハーツは1.8億円の脱税
売上に対して約1.3%(130億円)で重加算税の支払い、そして逮捕大人は怖いよ
— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) June 26, 2019
その後、青汁王子・三崎優太さんには彼女ができました。
数年ぶりに彼女ができました
アルバイト先で出会い、何もない今の自分を愛してくれた大切な女性です今は苦しい思いをさせてしまうけど、 必ず幸せにしてみせます pic.twitter.com/67Y3v9aGx5
— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) July 5, 2019
しかし程なくして、彼女との仲が不穏になっていきます。
何気ない会話の中で、彼女が「元彼は割り勘じゃなかった」って言葉が胸をえぐった。それで頭にきてしまい、「結局金の話かよ」って怒ってしまい、大喧嘩してしまった。
彼女に悪気はなかったと思う。いつも支えてくれているのに。。。
こんな自分がとことん情けない。本当に惨めな男です。— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) July 22, 2019
彼女が元彼とご飯に行くって出かけた、凄く嫌だったけど、こないだ元彼のことでケンカになったから許すしかなかった。好きだからこそ信じるしかない
それが昨晩の出来事
出かけてからまる一日がたつ
連絡がまったくとれない、既読にすらならない。どうしたんだろう、、どこか疑ってしまう自分が嫌だ— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) July 24, 2019
まだ彼女から連絡がない
一人でカラオケで待機なう
心配すぎて胸が破裂しそう pic.twitter.com/TnZdxYQ48Y— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) July 24, 2019
彼女の身に何か起きてからでは取り返しがつかない、ここで全力で動かなければ一生後悔してしまう
考えたくないが、何かのトラブルに巻き込まれているかもしれない
今出来ることは、愛する彼女のために最善を尽くすことこれから警察に相談をしてきます
もう大切なものを失いたくない、僕が必ず守る pic.twitter.com/6C6OKvVKvM— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) July 25, 2019
大好きな彼女へ
読んでくれるように祈りを込めて pic.twitter.com/vq3JFfQzpt— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) July 26, 2019
そしてまたもや、SNSが原因で振られてしまいますwwwww
家に帰ったら彼女からの置手紙がありました、そこには二人の思い出や合鍵も添えてありました。
身体中が震え、涙が止まりません。
僕の人生の太陽が消えました、今も愛を暗闇の中で叫んでいます。これから何を支えに生きていけば良いのでしょうか。
SNSが憎いです。
すべてを奪ったSNSが憎い。 pic.twitter.com/emyZXKecpy— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) July 26, 2019
元彼女との思い出とお別れしました
燃え上がる恋には終わりが訪れます、さよならは言えなかったけど、これでちゃんとお別れできたのが救いです
彼女からの言葉も手紙も思い出も灰になり、僕の悲しい過去も全て燃やし尽くして欲しい
僕も灰になるまで運命と戦い続けます、真実の愛が見つかるまで。 pic.twitter.com/gaK5djsSU7
— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) July 27, 2019
彼女がいなくなってしまった青汁王子は、デリヘル嬢と過ごすことに。
女神がこれからやってきます!
せっかくの機会なので全力で楽しみます!
薔薇の香りの入浴剤で全身を清めます!わくわくドキドキが止まらない! pic.twitter.com/jsoTVX7gU4
— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) August 8, 2019
しかしED、勃起不全になってしまいました笑
ついに男としての最後のプライドさえも失ってしまいました。
勃て!勃て!勃て!
と必死に自分を鼓舞しても、叫びは虚しく響くだけです。僅かな反応すらも返ってきません。つらくて情けなくて、どこまでも惨めで、全身の震えがずっと止まらない。もう涙さえも枯れ果てました。 pic.twitter.com/E0m9HbkF3k
— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) August 8, 2019
結局焼き鳥屋さんはクビになってしまいました。
バイト先の焼き鳥屋さんに抗議に行く動画まで上げています。
正々堂々と自宅謹慎処分について抗議をしてきました。
頼もう!
精一杯の想いを込めて叫びました。その結果、バイトをクビになりました。悔しくて震えが止まりません。
自分は誰からも必要とされてない。
もうどこにも居場所がありません。 pic.twitter.com/SxiIBILMHQ— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) August 14, 2019
そして次は、なんとホストになってしまいました。
歌舞伎町へ運命の面接に行ってきました。
これが人生をやり直す最後のチャンスです。もう失敗するわけにはいきません。今までとは気合いが違います。
その結果、こんな僕のことを温かく受け入れてました。頭が上がりません。
三崎優太 ホスト 30歳
夜王の伝説が今はじまりました。 pic.twitter.com/3c18rHh7ll— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) August 17, 2019
これまでの青汁劇場の成果か、元々の知名度か、そもそも男前だからかはわかりませんが、ホストで大ブレイク
歌舞伎町へ運命の面接に行ってきました。
これが人生をやり直す最後のチャンスです。もう失敗するわけにはいきません。今までとは気合いが違います。
その結果、こんな僕のことを温かく受け入れてました。頭が上がりません。
三崎優太 ホスト 30歳
夜王の伝説が今はじまりました。 pic.twitter.com/3c18rHh7ll— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) August 17, 2019
しかしいじめにあったとかで、ホストを引退してしまいます。
ホストはじめて1週間未満
売上累計3000万円超え本当にありがとう
これでホストは引退します
たくさん思うことある
もっと続けたかった僕の居場所はここじゃない、本当に申し訳ありません
一生懸命頑張った、周りのいじめが辛い、許せない
夢に夢を見たから涙がたくさん出る
もう夢から覚めます pic.twitter.com/40AWx4Im7F— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) August 24, 2019
そして青汁劇場の最後を、報告するツイートを流します。
青汁劇場もついに終幕です
これまで色んなことがありました
18歳からやっていた社長を辞め、女装したり、ホストでNo1にもなりました
この数ヶ月間、死ぬ気で生きました
すべては9月5日のため。
国民の皆さんに必ず伝えたいことがある。終幕の日は社会のため、日本の未来のため、札束が乱れ飛ぶ。 pic.twitter.com/xLyLtlFqu6
— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) September 4, 2019
そうです、後々も動画でお話しされていますが、これは全て青汁王子によって造られたストーリーだったようです。
とはいえその後も定期的に、鬱を公表したり元カノを紹介したりと、話題を振りまいています。
ここ最近ではワールドカップを観戦に行って、カタールに行って女性とそういう関係になり、淋病を移されたというツイートをしていました。
カタールに着いてから空港のトイレに行った。おしっこしたら激痛が走る。
慌てて病院に行き、カタコトの英語で必死に説明をした。淋病の疑いがあると言われた。
治療のため、お尻に謎の液体を注射される。めちゃくちゃ痛い。涙が出た。カタールにきて何してるんだろうと嘆いた。もう性病はこりごり。
— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) December 9, 2022
念のため治療はしたが、あくまで疑いでしかない。
ちょうど昨日メールで検査結果が送られてきた。
英語が難しくてまったく読めない。きっと大丈夫だって信じてる。 pic.twitter.com/7METy3Fx6W— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) December 9, 2022
その結果女性にデートを断られたとか、ソープランドに行ったら断られたとか、青汁劇場復活と言わんばかりの勢いです笑
なんて返そう? pic.twitter.com/jK3ordm4wl
— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) December 9, 2022
さていろいろ並べましたが、これは青汁王子によって造られたストーリー、要は周到に用意されたブランディング劇なのです。
三崎優太さんは後にも語っていますが、お金はこれまでも稼いだので、次は影響力が作りたかったと言っています。
要は知名度を得たかったということです。
YouTubeの自分の動画などでも、たびたび収入は会社をやっていた時の方があったけど、今は知名度を得れたと言っています。
要は影響力を得るために、ブランディングをする必要があったと思ったわけです。
ではこの一連の青汁劇場、ブランディング的にどこが素晴らしいのでしょうか。
まず青汁王子・三崎優太さんといえば、
・お金持ち
・男前
・高身長
というイメージでしょう。
そんな青汁王子・三崎優太さんの青汁劇場の代表的なブランディングは、以下の3つです。
1.ギャップ
本当は釈放されて修正申告しても、お金は当然かなり残っていたと思います。
それでフェラーリを買ったり、タワーマンションを買ったりしても、お金持ちイメージそのままだし、何より脱税で捕まってるのにまたギラギラ系ブランディングをしようものなら、影響力どころかアンチが増えて終わりでしょう。
ですから、逆に「ギャップ」が必要になるわけです。
お金持ちの対極は、アルバイトでしょう。
焼き鳥屋さんなんかはアルバイトのイメージとしてはわかりやすいですし、ホストもアルバイトかはわかりませんが、仕事としてはギャップが効いていると思います。
男前や高身長というビジュアルの反対は、女装だと思います。
また誰がどうみても成功者な訳なので、バイトをクビになる、女性に振られるなどの「失敗」も成功者とのギャップになります。
2.ストーリー性
ストーリー性はリピーターを生み出し、依存度を高めます。
続きが気になる、などの要素は応援してくれるファンを作り出すという意味で、ブランディングでは効果が高いです。
焼き鳥屋さんで働き出して、どうなるのか
店長と喧嘩をしてどうなるのか
彼女が元彼と遊びに行ったりしてどうなるのか
ホストに入って、一体どうなるのか
などなど、一度のツイートで終わらず、連日のストーリーになるのは、多くの人を引き寄せるという意味で、ブランディングとして効果的です。
3.トラブル
これはストーリーについてのブランディングになるかもしれませんが、結局人が喧嘩や揉め事、トラブルが好きな傾向にあります。
最近で一番顕著な例で言ったら、Breakingdownが流行ったのが代表的で、昔はガチンコファイトクラブやマネーの虎などが流行ったのも、喧嘩やトラブルが火種になってブームになってます。
青汁劇場でも、焼き鳥屋さんで喧嘩、彼女と喧嘩、ホストと喧嘩、などなど定期的にトラブルが発生しています。
そういったところで感情移入して、ブランディングになっているところもあると思います。
ということでお金持ちで男前で、若くして成功を収めた青汁王子が今くらい有名になったのは、青汁劇場を中心とした巧妙に造られたブランディングのおかげ、という話でした。